しべ桜の興味津々

第二の故郷隈府町の、菊池氏一族をただいま
勉強中です

大原合戦、慌てず騒いで、勝ちに行け!

さて、武政率いる夜襲部隊、闇夜にまぎれて、川を渡り、
父の言いつけ通り三隊に分かれて、待っていたのですが、不覚にも
敵兵に発見されました。


止むを得ません、武政隊は、火を放ちながら、大きく、ときの声を
あげて突入しました。


ところがこれが功を奏し、狭い所にひしめいていた少弐軍は
大部隊のため大混乱となりました。


これを素早く察知した武光は、その騒動中に、菊池の本隊を
五段に分けて、正面から喚声をあげて突撃します。


他の隊は腹背をつきました。


少弐軍は、暗闇の中、同士打ちする者、沼地にはまって
動けない者、菊池勢に斬られる者などで全く統率がとれません。


夜明けで敵味方がわかるころに、少弐氏は兵を集め、反撃します。


が、勢いにのる菊池勢に打たれ、頼尚の後継ぎである直資は戦死
しました。


数ではまだまだ多い少弐軍は、少しずつ反撃の態勢を整えます。


太宰勢、二万の兵を十八に分けた”魚鱗の備え”を
          (魚のうろこのように幾段にも構えること)
作ろうとしています。


懐良親王ははるかにこの備えを見て、容易ではないことを
さとられ、武光の軍と共に、頼尚の本陣に突入しました。


少弐軍兵は、手柄を立てようと、懐良親王を取り囲みます。


親王は防戦しますが、負傷され、もはやこれまで、と自刃
されようとするところを助けられ、山の陣まで退きました。

武光は、ここが正念場と
「かねて誓うはこの時ぞ、我とともに残らず討ち死にせよ!」と
大声をあげながら敵陣へ駒を走らせました。


少弐軍は、敵将の首を取ろうと、矢を次々と放ちますが
武光の鎧は特製で、矢が刺さっても中まで通りません。


馬が傷付けば何度も乗り換え前進して行きます。


群がって来た敵将と馬上で組み、首を取り、剣先にたて
陣中に突入しました。


それを見た、菊池勢も大将に続けとなだれ込みます。


驚いたのは頼尚です。
態勢を変えようと馬の首を向き変えたのを、浮足立っていた
兵たちは、退却だと勘違いしたのです。


雪崩のような総退却が始まりました。


先を逃げる者は、後ろの友軍を敵だと思い、池や沼にはまり
込み死ぬ者が続出しました。


多くの兵たちはそれぞれ逃げて、頼尚について来たのはわずか
二十四騎となり、宝満山へ落ち延びました。


武光は自軍の損害も大きく、追撃をやめました。

大刀洗川です。

大刀洗町に立派な銅像があります。公園もきれいに整備されて
いました。


歴女も感謝です。
では、今日はこれにて。